2008年12月に公開された、熊切監督によって製作された日本映画です。
タイトルの「ノン子36歳」は、坂井真紀さん。
一時はタレントとして芸能界に身を置いたものの思っていたようにはうまくいかず、マネージャーと結婚。しかしその結婚も長続きせず、離婚後自身の故郷へと戻ってくる。傷つき、出戻ってきたノン子を周囲は暖かく受け入れるわけではなく、当然のことながら風当たりは厳しい。
それでもノン子は、実家の神社を手伝い、毎夜友人の経営するスナックへ足を運ぶ。
仕事も、結婚も、人生を失敗したと感じ、田舎に戻った36歳の女性のこじれた感情を解きほぐしかけるのは、星野源演じる藤巻マサル青年の出現です。
ノン子が手伝っている実家の神社のお祭りに、ヒヨコを売って一発当てようと考えた藤巻との出会いが、ノン子の気持ちをほぐしはじめる。
そんな時に出てきてしまうのが、ノン子の元マネージャーであり、元夫でもある鶴見辰吾演じる宇田川。
ノン子とよりを戻そうと画策し、ノン子の元に現れるのです。
30台も後半に入り、人生がうまくいかないと感じている女性は、これからどんな道を歩むのか。
ノン子とヒヨコ、純粋な心を持つ男と酸いも甘いも経験した男。
日本映画らしさのある、「ノン子36歳(家事手伝い)」。あなたはそのエンディングに納得ができるのか?
日本映画をそれなりに知っていて、人生うまくいかない、30代も後半に差し掛かった女性の心理をちょっと覗いてみたい、ちょうど同じ年齢、人生に少し悩んでる。そんな人がしっくり感じる映画なのかもしれません。
映画を見た後は、ロケ地巡り。
映画のロケ地は、東京からもそれほど遠くない埼玉県寄居町。ロケ地マップも作られてUPされており、撮影中、キャストが食事に利用したお店なども紹介されています。映画の空気を肌で感じるチャンスです。